HAPPY BIRTHDAY
2005-08-19T18:24:21+09:00
happy-birthday-4u
yumeya uniqueによる 絵本作品の公開
Excite Blog
このblogの説明、見方 a.k.a ご挨拶 。
http://anatanohi.exblog.jp/1175819/
2005-07-04T20:28:52+09:00
2005-08-18T13:36:56+09:00
2005-07-04T20:29:03+09:00
happy-birthday-4u
まずはじめに。
みなさん、初めまして。
私は本blogの管理人の夢屋広報部と申します。
私たちは手作り図工集団"夢屋unique"(ユメヤユニーク)と申しまして、
お酒を飲みつつ何か図工でもするべぇや、と日々の時間を浪費させております。
全員が素人なのですが、ひょんなことから絵本を創りまして、せっかく面白いおはなしなので、興味のある人に見てもらいたいね、と話が進み、本blogの開設に至りました。
どうか一人でも多くの方に観ていただけると幸いです。
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絵本のできるまで。文字通り絵本ができるまでを簡単に書いてみました。total 4page.
all about 夢屋unique。たいした集団ではございません。total 1page.
blog作成日記。管理人の日記です。みんなに内緒で創りました。愚痴多めです。
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ブログ右上メニューの位置が変です。ブログ左側余白が変です。改行も変です。
上記は、何度直しても治らないので、あきらめました。
それでは宜しくお願い致します。
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TITLE 。
http://anatanohi.exblog.jp/1005645/
2005-03-28T22:49:00+09:00
2005-08-18T18:54:36+09:00
2005-06-18T22:53:35+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
おはなし いしかわ こうしん
らくがき ゆめやずこうわーくす
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*
http://anatanohi.exblog.jp/1005585/
2005-03-27T22:48:00+09:00
2005-06-18T23:21:57+09:00
2005-06-18T22:49:55+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
1
http://anatanohi.exblog.jp/1005569/
2005-03-26T22:47:00+09:00
2005-08-19T18:24:21+09:00
2005-06-18T22:48:34+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕は、友達からの遊びのさそいにも耳を貸さず、学校からものすごい速さで走って帰ってきて、一億本のお花はどこまで行けば咲いているのかとお母さんに聞きました。
僕はものすごい速さで走って帰ってきていたので、ぜいぜいと息がきれていました。
お母さんは、「その前になんて言うんだっけ?」と、
台所でジャガイモの皮をむきながら、僕のほうを向かずに言いました。
僕の頭の中はただいまを言い忘れるほど、一億本のお花のことでいっぱいなっていたのです。そんなことでは、お母さんはふり向いてくれませんし、何を聞いても答えてくれません。
「ただいま。」
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2
http://anatanohi.exblog.jp/1005559/
2005-03-25T22:47:00+09:00
2005-08-14T18:39:28+09:00
2005-06-18T22:48:02+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
お母さんはジャガイモの皮をむく手を止めてやっと僕の方を向いてくれました。
「お帰りなさい。で、お花がなんだっけ?」と言うので、
僕はもう一度、さっきと同じことを聞きました。
「一億本のお花はどこまで行けば咲いているの?」
お母さんは、なぜだか僕の顔と、左手に持ったジャガイモを見比べながらこう言いました。
「今から一億本もお花をさがしに行ったら、晩ご飯までに帰ってこれなくなっちゃうよ、今日はカレーがどうしても食べたいって言ったのだぁれ?」と、
それはたしかに僕でした。
「それじゃあ今からじゃ一億本のお花は見つからない?」
僕はものすごい速さで帰ってきて、まだバクバクがおさまらない胸をドキドキさせながら聞きました。
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3
http://anatanohi.exblog.jp/1005545/
2005-03-24T22:46:00+09:00
2005-08-14T18:39:06+09:00
2005-06-18T22:47:24+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
「お花屋さんだったら大丈夫よ。晩ご飯までに帰ってこられるし、それにきっと一億本咲いてるし、ねっ、決まり!」
僕のお母さんは、何でも知っているのです。
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4
http://anatanohi.exblog.jp/1005537/
2005-03-23T22:45:00+09:00
2005-08-14T18:41:27+09:00
2005-06-18T22:46:47+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
お母さんは、着替えて戻ってきた僕を見て、口だけであらっと言うような顔をして、お財布から一枚ずつ、百円玉を僕の手に乗せてくれました。その百円玉は全部で三枚ありました。
「お花を一億本も持ってどこへ行くの?」と、
お母さんが僕に聞いたのですが、僕は本当のことを言うのがどうにもてれくさくて、
「マンションの屋上からばらまくの。」
と、なんでもないように言いました。すると僕のお母さんは、
「あら、そうなの、じゃあちゃんと気をつけるのよ、お花と一緒に落ちちゃわないようにね、下に歩いている人がいるときと、車が走っているときにはばらまいちゃダメよ。」
と、僕が、本当にマンションの屋上からお花をばらまいてもおかまいなしな感じで言いました。僕のお母さんは、僕が本当のことを言わないときに、変なことを言ってしまうことをよく知っているのです。
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5
http://anatanohi.exblog.jp/1005520/
2005-03-22T22:44:00+09:00
2005-08-14T18:40:55+09:00
2005-06-18T22:45:47+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
「はい。」
とだけ答えて、玄関に行ってお気に入りのスニーカーをきちんとはきました。
「行ってきます。」
僕が台所に向かって大きな声で言うと、お母さんが今度はにんじんを片手にぴょこっと顔を出して、
「行ってらっしゃい。せっかく着がえたんだから途中でよごしちゃだめよ、晩ご飯までにはばらまききらなくても帰って来るのよ。」
と言って、最後に付け加えるようにこう言ったのです。
「喜んでくれるといいわね、がんばりなさい。」
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6
http://anatanohi.exblog.jp/1005511/
2005-03-21T22:44:00+09:00
2005-08-14T18:42:00+09:00
2005-06-18T22:45:15+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕のお母さんは何でも知っているのです。
僕はお家を出て、お母さんの教えてくれた道順のとおりにお花屋さんに向かいました。お外は風がふくとまだ少し寒いのですが、お日さまの光はやわらかくて、クンクンとすればすっかり春のにおいがしていました。
僕は、お気に入りのシャツを着て、お気に入りのスニーカーをはいて、お花屋さんの方に向かって歩いています。今日はスニーカーのかかともふんずけていません。いつもとはちがうのです。いつも僕を見ると吠えてくる犬もこわくありませんし、僕も吠えかえしません。左手ににぎった三百円、これさえあればお菓子とジュースが買えるのですが、今日の僕はそんな物に目を向けません。
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7
http://anatanohi.exblog.jp/1005494/
2005-03-20T22:43:00+09:00
2005-08-14T18:42:18+09:00
2005-06-18T22:44:24+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕は、今度こそよそ見もせず、より道もせず、今日という日はオロオロ歩かず、まっすぐあなたにあいに行くのです。曲がるべき角を曲がり、赤信号は止まり、一億本の赤いバラのお花を持ってあなたにあいに行くのです。
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8
http://anatanohi.exblog.jp/1005440/
2005-03-18T22:39:00+09:00
2005-08-14T18:42:51+09:00
2005-06-18T22:40:37+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕がお花をどれにしようか考えていると、まるで忍者みたく音もなく僕の後ろに立っていて、
「ぼく、お花を買いに来たの?」
「おくり物?」
「あーっ、わかった、女の子にでしょう?」と、
まるでしゅりけんをいっぱい投げるみたいに、一度にたくさんのハテナマークのついてることを僕に聞いてきたのです。僕は馬小屋の前で生まれたわけではないのですが、十個ぐらいまでなら一度に聞かれても答えられるのでした。
「ここはお花屋さんでしょ、お花をさがしに来ました。」
「はい、そうです。」
「……はい。……そうです。」
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9
http://anatanohi.exblog.jp/1005423/
2005-03-17T22:38:00+09:00
2005-08-14T18:44:56+09:00
2005-06-18T22:39:36+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
そのお花屋さんのおねぃさんは、にこぉっと笑って、
「もうおくるお花は決まった?」と、
僕に聞きました。僕は「はい」とだけ答えて、おねぃさんの後ろの大きな花びんに入った、とてもきれいな赤いお花を指差しました。
今度はにやぁっと笑って、おねぃさんはその大きな花びんから赤くてとてもきれいなそのお花を一本だけ選んで手に取りながらこう言ったのです。
「あらあら、おませさんね。」と、
そのお花の名前は「バラ」で、それは僕でも知っていましたし、漢字で書くとむずかしいことも知っていたのですが、「おませさん」という言葉の意味はまだ学校でも習っていないので、わかりませんでした。
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10
http://anatanohi.exblog.jp/1005419/
2005-03-16T22:38:00+09:00
2005-08-14T18:45:34+09:00
2005-06-18T22:39:04+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
「赤いバラの花言葉、ぼく知ってる?」
「ねつれつな恋っていうのよ。」と、
おねぃさんは僕の身長に合わせてかがみながらそう言ったのです。 僕には、「ねつれつ」という言葉がなんとなくしかわかりませんでしたので、何も言わずただこくんとうなずいて、お家に帰ったら「おませさん」と、「ねつれつ」という言葉の意味をお母さんに聞いてみようと思いました。僕のお母さんはきっと知っているのです。
おねぃさんは、赤くてとてもきれいなそのバラのお花を左手で僕に差し出すと、まるで犬に「お手」とでも言うかのように、右手のひらを僕に差し出しました。
僕は、右手でおねぃさんの左手からバラのお花を受け取りました。そしたらおねぃさんは、僕の右手にバラのお花を渡すのと同時に、
「三百十五円。」と、言いました。
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11
http://anatanohi.exblog.jp/1005401/
2005-03-15T22:36:00+09:00
2005-08-14T18:46:19+09:00
2005-06-18T22:37:15+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕は何秒間くらいそのままでいたでしょう。じぃっと僕の目を見たまま右手のひらを差し出すおねぃさんに気が付いて、僕はおねぃさんの不思議そうに僕を見る目と、差し出された右手のひらと、僕の左手にあるバラのお花を順番にちらちらと見ました。僕はすぅーっと息を大きくすって、おねぃさんの右手のひらに左手でにぎっていた三百円をチャリっと落とすと、おねぃさんは右手のひらに落とされた三百円を見て、今度はくすっと笑って、
「あぁー、おしかったねぇ、ぼく。」と、
言って、僕の右手からスッとバラのお花を取ってしまいました。僕のわたした三百円はそのままおねぃさんの手のひらでしたので、僕は三百円とおねぃさんの左手にもどってしまった赤くてとてもきれいなバラのお花を交互に見ていました。
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12
http://anatanohi.exblog.jp/1005393/
2005-03-14T22:35:00+09:00
2005-08-14T18:47:12+09:00
2005-06-18T22:36:32+09:00
happy-birthday-4u
おはなし。
僕は右手をついさっきまで赤くてとてもきれいなバラのお花を持っていた形のまま、その場に立ちつくしていました。僕はクラスでも成績の良い方なのですが、この時は何がおきたのかうまくわかりませんでした。そして、立ちつくしたままの僕の頭の中は、一億本のお花のことや、あなたのことや、おねぃさんの笑顔の種類のことや、お母さんや学校の先生がいつも口をすっぱくして言っている、「知らない人にはついて行ってはいけません。」とか、忍者すがたのおねぃさんとか、そのようなことがぐるぐるぐるぐるしていました。
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